横浜市の新サービス「あんしん登録」、知っておくべき4つのポイント
年齢を重ねる中で、自分や家族に「もしもの時」が訪れたらどうしよう、と不安を感じることはありませんか。病気や事故で突然自分の意思を伝えられなくなってしまったら、必要な情報は誰がどうやって知ることができるのでしょうか。
そんな不安に応えるため、横浜市が画期的な新サービス「ヨコハマあんしん登録」を開始します。これは、横浜市にお住まいの65歳以上の方を対象とした制度で、万一の事態に備えてご自身の情報を市に預けておくことで、あなたとあなたの大切な家族に「安心」を届けるものです。
この記事では、この新サービスについて知っておくべき、特に重要で少し意外かもしれない4つのポイントを分かりやすく解説します。
1. 「緊急連絡先」だけじゃない!人生の終活まで見据えた登録内容
このサービスの最も大きな特徴は、単なる緊急連絡先の登録制度ではないという点です。医療情報から人生のエンディング(終活)に関わることまで、非常に幅広い情報を登録できます。これにより、緊急時だけでなく、その後の手続きまでスムーズに進むよう備えることが可能です。
具体的に登録できる項目は以下の通りです。
• かかりつけ医療機関(2か所まで)
• エンディングノート/もしも手帳の保管場所
• 本籍地・筆頭者
• 緊急連絡先(3名まで)
• 葬儀・遺品整理等の生前契約先(2か所まで)
• 納骨先
• 遺言書の保管場所
特に「遺言書の保管場所」については、ご本人が亡くなられた後にのみ関係者に開示される仕組みとなっており、プライバシーにも配慮されています。
さらに、葬儀や納骨、遺言書といった終活に関する項目では、通常の「緊急連絡先」とは別に、これらの情報を「お伝えして良い連絡先」を2名まで追加で指定できます。これにより、より適切な方に、適切なタイミングで情報を確実に伝えられるようになります。
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2. 全部埋めなくてOK!「1つから」始められる手軽さが魅力
これだけ多くの項目があると、「全部の情報を準備するのは大変そう…」と感じるかもしれません。しかし、心配は無用です。このサービスの優れた点は、登録の柔軟性にあります。
7つの項目すべてを一度に登録する必要は全くありません。ご自身が「これだけは伝えておきたい」と思う大切な情報を、まずは「1つから」登録することができます。例えば、「かかりつけの病院」や「一番頼りにしている家族の連絡先」だけでも大丈夫です。
この「始めやすさ」は、終活の第一歩を踏み出したいけれど何から手をつけていいか分からない、という方にとって、心理的なハードルを大きく下げてくれる非常に思慮深い設計です。
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3. スマホが苦手でも安心。手厚い「対面サポート」と「書面登録」
このサービスは、主にスマートフォンやパソコンを使ったオンラインでの登録が基本となります。しかし、デジタル機器の操作が苦手な方や、インターネット環境がない方でも安心して利用できるよう、手厚いサポート体制が整えられています。
1. 入力支援を行う窓口 各区役所に、専門のスタッフが登録操作の入力支援をしてくれる窓口が設置されます。利用には予約が必要ですので、まずは相談センターにご連絡ください。
◦ 予約先: あんしん終活相談センター TEL 045ー201ー2045 (平日9時~17時)
2. 書面登録用紙 オンラインでの手続きが難しい方向けに、郵送で提出できる紙の登録用紙も用意されています。この用紙は各区役所の区政推進課広報相談係で配布されています。
このように、オンラインとオフラインの両方で登録できる体制を整えている点は、全ての対象市民にサービスを届けようとする横浜市の強い意志の表れです。
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4. 利用は完全無料。でも、情報連携の開始は「令和8年4月から」
最後に、費用とスケジュールについての大切なポイントです。この「ヨコハマあんしん登録」は、市民の安心な暮らしを支えるための市の事業であり、利用は完全に無料です。
ただし、大切な注意点が一つあります。サービスの登録受付は令和7年11月28日から始まりますが、市が登録された情報を実際に警察、消防、医療機関などへ連携・開示できるようになるのは令和8年4月からの予定です。
すぐに情報連携が始まるわけではないことを理解し、将来のための大切な備えとして、まずは早めに登録を済ませておくと良いでしょう。


ヨコハマあんしん登録(情報登録事業) 横浜市https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/fukushi-kaigo/koreisha-kaigo/kaigohoken-igai-service/anshintoroku.html
